Tシャツのプリントの質感と着心地について

フォトTシャツのプリント部分アップ

フルカラーのプリントや、単色でも胸に大きなプリントが入ったTシャツを着ていて、蒸し暑い時や汗をかいたときなどプリント部分が厚くごわごわして着心地が悪いな…と思ったことはありませんか?
シルクスクリーンのように版を作る必要がなく写真も綺麗にプリントできることから、転写プリント方式でフォトTシャツを制作しているのを見かけますが、実際に着たときにこういった落とし穴があったりします。また、経年劣化でひび割れや剥がれを起こすこともあります。

pictonicoのTシャツはダイレクトインクジェット方式で、生地に直接インクを吹き付けてプリントしているため、このような不快感がありません。最近のフォトTシャツはほとんどこのインクジェット方式ではないかと。
生地に直接写真をプリント、ということはつまり見方を変えれば「Tシャツそのものが印画紙」とも言えるわけですね。
印画紙の選択は見た目に直接影響を与えるわけですからフォトグラファーにとっては重要です。

そこで色々調べて取り寄せたりした結果、pictonicoでは30番手の非常に細いコーマ糸で作られた4.3オンスという軽い生地のボディを採用しています。

コーマ糸(コーマし)とは、カード糸に対することばで、カード工程(短繊維の除去と繊維を平行に引き揃えるための工程)の後で、さらに短繊維の除去と、繊維の平行度を良くするためのコーマという機械を通して精製した、綿の細番手高級糸のことである。
強度が増し、けばが少なく、艶もよくなる。原料費、加工費がかさむのが弱点である。コーマを通さない綿糸をカード糸とよぶ。通常、40番手以上の細番手の綿糸はコーマ糸である。

Apparel Fashion wikiより

コーマ糸とは要するに”細いけど強度があり毛羽立ちが少ない糸”です。
一般的なTシャツはコーマ糸ではなく粗いカード糸を用いているものが多いので、同じ写真を同じインクジェット方式でプリントをしてもだいぶ印象が変わってきます。(もちろん着心地も)
上の写真のように上質なコーマ糸ならではの繊細な生地プリントと、その編み目が生み出す独特の写真の質感、そして滑らかな着心地を楽しんでもらえたら嬉しいです。