WEB媒体の写真のクオリティ(と対価について)

僕のカメラマンとしての主な撮影仕事はWEB媒体の写真です。
今はだいたい長辺1000〜2000pxで納品することがほとんどなのですが、Retinaや4Kなどの高解像度ディスプレイが主流になり、カメラもさらに高画素化し、ネットワークスピードも早くなり、WEBサイトで扱う画像の大きさが3000pxや5000pxになるなんて時代がやがてやってくるはずです。
そうなると印刷物以上に写真の質が求められてくると思います。

例えばECサイトの商品写真でも、画像をクリックするとズームして見ることができるのだと、3000ピクセル以上の画像を等倍で見る事になるかもしれませんし、トップページでよく使われる背景全画面のイメージ写真等も同様です。
そうなると、よりシビアなピント、より美しいボケ、トーンジャンプのない豊かな色調などが要求されるのではないでしょうか。sRGBではなくAdobeRGBモニタが主流ってこともあり得るかもしれません。

下世話な話、なんとなく「WEBだから」ていうことで印刷物や広告媒体より撮影単価やギャラが低く押さえられる傾向があるように感じますが、「WEBだからこそ」質の良い写真が求められる時代になったら相場はどうなるのかちょっと気になるところです。

クラウドソーシングを見ていると時々「プロ」としての技術、質を求めながら信じられないくらい安い対価を提示している案件を見かけます。実際そういう案件には応募する人数は少なく、撮影内容にきちんと見合った対価の場合は応募が殺到していたりするので市場原理で自然になんとかなるんでしょうけど、技術を身につけるに至った年月と労力、そして機材費などをきちんと考えて自分を安売りしないようにバランスを取っていくのが大事ですね。もちろん、ギャラ以外のメリット・デメリットも多いに関係するので金額だけでは語れないですけど。