肌にやさしいTシャツ

今回は多くにの人にとってはあまり気にならない話かもしれませんが、アトピー性皮膚炎や敏感肌の体質の人にとって、肌に直接触れるものであるTシャツ選びは、実はとてもセンシティブな問題です。

pictonicoのTシャツは写真プリントをより繊細に、より長持ちさせることを念頭に置いています。そしてそれが結果的に肌触りの良さ、着心地の良さにつながっています。さらに私自身肌が弱く痒みに悩まされる体質のため、肌への刺激の少なさにもこだわっています。

生地、糸について

何度も触れていますが、pictonicoのTシャツは通常よりも不要な繊維を削ぎ落とした上質なコーマ糸で出来ています。

一般的なカード糸
コーマ糸拡大写真
コーマ糸

写真のような糸で編まれた生地が、肌に大きな面積で直接触れることを想像してみてください。

より毛羽立ちの少ない糸の方が肌に優しいことはきっと共感頂けると思います。

実際に、アトピー肌、敏感肌用の製品や、ベビー用の肌着などはオーガニックコットンのコーマ糸、そしてさらに最高級のスーピマコットンのコーマ糸が使われたりします。

また、糸の太さについて、通常Tシャツでは10〜20番手前後の糸が使われることが多いですが、pictonicoではより細い30番手の糸のTシャツボディーを採用しています。(「番手」は数字が大きくなるほど細くなります。) 細い糸で編まれるということは、生地自体の表面が滑らかになるということです。

生地が厚く重さもありゴワゴワした着心地のTシャツもあれば、同じ綿100%とは思えない柔らかく滑らかな着心地のTシャツもあります。それには、こういう違いがあるのです。

pictonicoのTシャツはオーガニックコットンではありませんが、不要な繊維や毛羽立ちの少ない上質で細い糸のため、写真プリントに適していると同時に肌触わりの良さも実現しているのです。

タグがない襟元

通常Tシャツは首の後ろの襟元にブランドタグが付いています。しかしタグは布よりも固くて四角い形のため、気になる人にとってはこれがチクチクして煩わしく感じます。毎回Tシャツを買うたびにタグを切るという人もいるでしょう。

なぜ、タグが襟元になければいけないか、考えてみると特に理由もありません。pictonicoでは襟元のタグがなく、代わりにロゴと作家のサインをスタンプで押しています。

サイズ、品質を示すタグはTシャツの下の裾部分に付いていますが、タックインで着て気になる方はハサミで切り取ってください。

些細なことですが、アトピー肌、敏感肌の人にとっては、このTシャツの「タグ問題」は生地と同様に着心地に影響を与える大きな要素なのです。

サイドに縫い目がないボディー

Tシャツといえば、サイドに縫い目があるのが一般的ですが、pictonicoのTシャツは丸胴タイプといって、サイドに縫い目がありません。胴体の部分が筒状の1枚の生地からできています。

アトピー肌、敏感肌用の布製品は、いかに不要な縫い目をなくすかがポイントになります。縫い目の糸や凸凹も肌に刺激を与えてしまうからです。

ベビー用の肌着では縫い目が表に出ていたりしますね。縫い目を表側に出すことで、裏側の肌に触れる部分の凸凹がなくなるからです。

このように、Tシャツは上半身の肌に大きく直接触れ、特に汗を掻きやすいシーズンに着るものでもあるので、体質によってはとても敏感で慎重になるのです。Tシャツ選びの際に是非参考にしてくだい。

※肌触り、着心地、実際の肌への影響は個人差がありますので、あくまで参考の一つと捉えてください。